一昔から見ると最近の空港には色とりどりのカラフルで少し派手めなカラーリング色の航空旅客機がかなり増加しておりますね。
グローバルワイド的に航空業界も規制緩和を迎えた経緯がありました。
大手航空会社の高止まり運賃制度に風穴を明けるが如く格安をテーマにした航空会社が相次いで就航した時代を迎えたのです。
その潮流は1977年に一社の航空会社によって始まったのです。
あれから既に40年も経ち世界の色々な国々で格安航空運賃をうたった新規航空会社が産声を上げだしました。
日本でも例外なく大手寡占だった航空業界に大きな風穴を開けるが如くLCC(格安航空会社)が運行を開始したのです。コンセプトは”格安で飛ぶ旅客機”ですので大手にはない激安な運賃体系とコストを抑えた運行システムにて徐々にですが認知度を上げだしております。
LCC(ローコストキャリア)とはどんな仕組みなのか?何故安いのか?何が大手航空会社と違うのか?色々とリサーチしてみましたのでご紹介いたします。
LCC(格安航空)とは?何故安い?
LCCとは?
LCCを英語表記すると「Low Cost Carrier」と言います。
頭文字から普段は「エル・シー・シー」と呼ばれます。
以前からある大手航空会社が行っていたサービスをほぼ徹底的に簡素化又削減し低価格で乗客を運ぶ事だけをテーマに運行しているいわゆる「格安航空会社」のことです。
LCCの発祥はかなり古く、1977年にニューヨーク⇔ロンドン間の「スカイトレイン(Skytrain)」というネーミングで飛んでた、レイカー航空(Laker Airways)だという事です。
はっきりした事ではないですがこの「レイカー航空」がLCCの始まりといわれてます。
当時からこのレイカー航空は今のLCCのサービスの原型となる徹底したコスト削減を目的に持込荷物の制限等を実施してチャーター便に充当させたのです。
実現には大手航空会社の意地悪に遭い中々実現しなかったのですが1971年に構想を発表し1977年に実現するまでに航空業界の仕組みが徐々に変化し実現に至った。
いわゆる「規制緩和」が格安で飛べる旅客機を実現させる事が出来るようになり今日のLCC航空の発展の礎になっております。
LCC=安い運賃で運ぶ為にあらゆるコストを抑える事が安い理由です。
①機内食や毛布・枕の配布の完全有料化。
②都心に近い人気の空港は使用料が高いので使わない。
➂空港における駐機時間を短縮する。
④キャンセル時の払い戻しは無し。
⑤座席スペースを最大限狭くし乗客数を増やす。
➅ボーディングブリッジ(搭乗橋)は使用料が高いので使わない等。
➆遅延や欠航などのリスク有りと乗り継ぎ配慮は無し。
以上の事を徹底する事で格安で乗客を運ぶ事を実現しております。
日本国内で就航しているLCCですが
日本のLCC航空会社ですが
ピーチ・アビエーション
現行路線は♦大阪⇔新千歳♦大阪⇔仙台♦大阪⇔成田♦大阪⇔松山♦大阪⇔福岡♦大阪⇔長崎♦大阪⇔宮崎♦大阪⇔鹿児島♦大阪⇔沖縄♦大阪⇔石垣♦東京⇔新千歳♦成田⇔福岡♦成田⇔沖縄♦沖縄⇔福岡 の各路線(2016年8月現在)
ジェットスター・ジャパン
現行路線は♦関西⇔成田♦関西⇔新千歳♦関西⇔福岡♦関西⇔那覇♦中部⇔新千歳♦中部⇔福岡♦中部⇔那覇♦中部⇔鹿児島♦成田⇔新千歳♦成田⇔福岡♦成田⇔那覇♦成田⇔大分♦成田⇔鹿児島♦成田⇔熊本♦成田⇔松山♦成田⇔高松 の各路線(2016年8月現在)
バニラエア
現行路線は♦成田⇔新千歳♦成田⇔那覇♦成田⇔奄美王島 の各路線(2016年8月現在)
Spring Japan
現行路線は♦成田⇔佐賀♦成田⇔広島♦成田⇔新千歳の各路線(2016年8月現在)
以上4社になります。
ちなみに、AIRDOやスカイマークはLCCには含まれません。
上記2社は独立系航空会社と呼ばれるジャンルになります。
しかし残念な事もお伝えしないとなりません。
LCCは残念ですが近年は資金難から大手航空会社の傘下企業となっている事です。
ピーチ、バニラエアはANA系。ジェットスターはJAL系。
唯一日本の大手航空会社の傘下でないのはSpring Japanの1社だけです。
中国の格安航空「春秋航空」やパチスロ製造の「山佐」が出資元です。
つまり格安のLCCといえど順風な経営は出来ないのは今も続いてます。
大手の資本が入っているのはちょっと残念な気もしますが仕方ない事ですね。
LCCにはメリットもデメリットも有ります
LCCのメリットですが
♦運賃が安い。
♦機材が割と新しい。
♦搭乗時刻と便名が即座に判る。
♦片道運賃でも安い。等がメリットといえます
片やLCCのデメリットですが
♦機内サービスが全て有料化。
♦マイレージが無い。
♦持込み荷物に制限が多い。
♦遅延が発生しやすい。
♦搭乗者が少ない便は欠航の可能性が有る。
♦欠航の際でも振替便は無い。
♦シートピッチが狭い。
♦乗り継ぎ時に難が有る。
♦羽田空港は利用出来ない。等がデメリットです。
LCCに乗る事のデメリットが上回った感じが強く残りますね。
でもどうでしょう?割り切りが大事だと思います。
それとやはりビジネス等約束した日時に向けて搭乗するならば大手航空会社便に搭乗したほうがやはり安心はできます。
しかしLCCはその約束が出来ないですがとにかく安い事。プライベートな旅行や時間をあまり気にしないフライトではやはり安さが魅力なので用途に応じ使い分けが良いと思います。
さいごに
LCCをよく理解したうえで搭乗の度にどこを基準に据えるかを考えましょう。
出来れば安く出来れば格安激安で乗れるに越したことはないので自分の中でよく考えて利用される事をお薦めします。
一昔前ではこのような思考すら存在しなかったのでしょうが今では旅行の多様化や低価格を前面に打ち出した旅行プランも多くなってますね。
発着場は限定されますが今後はLCCをプランに入れた低価格な旅プランも更に多くの旅行会社で扱うようになるといいですね。
どうです?段々うずうずしません?
旅行したくなってきませんか!!
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