夏休みの宿題が終わらない『8月32日の悲劇』私は一生忘れない

夏休み


数年前の夏休み、計画をきちんと立てたうえで宿題を消化して、部活の練習も試合も頑張り、イベントにも遊びに行き、粛々と7月~8月を消化した息子。

『宿題終わった?』と何度も確認し、登校日にも提出する自由研究や感想文という大きなものは終わり、あとは9月1日に提出する分をのこすだけとなっていて『大したことはないよ~』というのを信じていた…私がバカだった、と気づいたのが8月31日の夕方だったのです。

終わってなかった息子の宿題(*_*;


明日の支度をしなさいね、と言ったら日記のノートと漢字書き取りのノートの表紙がどうにも新しく見えて、手に取ったら…中身がまっさら…私の頭も一瞬白くスパーク。

私:『なにこれ?』
息子:『みんなやらないっていうし~提出しても先生見ないし~別にそれくらい~』

年明けに受験を控えた身だというのになんという自覚のなさに膝が崩れる思いで説教かましていると、自信満々だった息子の顔が『え?あれ?ダメなの?』と脂汗が流れそうになってきて、初めて『…やばい?』と気が付いたようで、ものの数分でパニック。

さて問題は、その物量。

1日1ページの漢字書き取りをほとんどやっていないので40ページ。同様に毎日の日記が約40日分。その他諸々、小さい宿題が残っていて、息子はそれをぶっちぎるつもりだったと判明。

息子を“嘘つき”にするわけにいかないので『全部終わるまで貴様を眠らせない』と宣言したのが18:00だった。

夫が帰宅してその殺伐とした空気にドン引きしたものの、説教する暇ももったいないので、とにかくやらせるしかない、と私が晩飯~片付け~洗濯~翌朝の支度をしている間の監視役と叱咤激励に回り宿題開始。

漢字はひたすら書けば終わりますが、日記は天気や時事問題も引っかかってきます。だが調べている暇がない。

その時役に立った私(母親)と友人とのSNS

垂れ流すようにつぶやいていたことが、こんなふうに役に立つとは(笑)思いもしませんでしたが、実際、そこにキーワードが一つあるだけで、あとは検索すればちゃんとその日に我が家にあったことが書ける、という意味では救いの神でした。

全てが終わったのが夜中の3時半。

夫は翌日6時前に出勤だったので先に寝てもらい、結局私は寝たら起きられる自信がない、と思ってそのまま完全に徹夜…二日酔いでもないのに、朝日が黄色かったなぁ、というのが忘れられません。

こんなことを久しぶりに思い出したのは、知己(親友・友人)がSNSで叫んでいたからです。

『自由研究失敗した~~~!』

彼女の息子は6年生。
今年は法事やらで遠方の実家に帰省していた時期が長くて、最後に自由研究をやろうとしていて、『酢卵』を作ってレポートをしようとプランを立てたらしいのですが。

ネットで調べて、だいたい何日くらいで卵の殻が溶けてぷよぷよしてくるのか、などを調べていたのに。

使ったお酢が、調味料やらあれこれブレンドされていたピュアなお酢ではなかったらしくて、腐りはしないまでも、予想のスピードで酢卵にならなかった!というのです。それが8月31日のこと。

今年は新学期が9月3日なので、あと2日ありますが、絵文字混在で『どうしたらいいんだろう…』と嘆いている様子に、私が『ドラッグストアでクエン酸の粉末買ってきてつっこんでみたら?!』とか、共通の友人が『レモン汁の酸も強いぞ!』とあれこれマメ知識が飛び交いました。

ついでに『お酢』と『クエン酸水溶液』と『レモン汁』で溶け具合を比較検証してみる、というバージョンアップしたプランに落ち着き、直後に彼女はスーパーに駆け込むこととなりました。

そんな流れの中で、傍観していた友人が『そういえば、8月32日の悲劇、あったねぇ(笑)』と言い出したのです。そう、我が家のこと。

もう何年にもなるのに、あの日、ブチ切れしていた私に気づいてSNS上で励ましてくれたのは彼女らでした。

そうか、今日のこのアドバイスはあの時の恩返しになるのかなぁ。

さ い ご に

もう夏休みの宿題もなくなってしまった(ほぼ完全に親の手を離れた)我が家にとっては懐かしくもあり、そして一生もののネタを提供してしまったのかも、と笑ってしまう、そんな8月の終わりでした。

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