旦那が単身赴任!妻は嬉しい?辛い?実体験した良い事悪い事こんな事!

生活の知恵


夫の職業は全国展開で転勤が多く、子供の受験などを考えて多くのお父さんが単身赴任になります。わが家も例外でなく、マンションを購入して三年後、予想していた人事異動の内定を受け取ったのです。

あとは、引越しの準備と子供のケア、二世帯になった時の経済的な変化などを考えて頭はいっぱいいっぱい。激務の夫は自分の引越しであっても具体的な作業は嫁に丸投げしてくるのが分かっていたのでとにかく動くしかなかったのです。

旦那の単身赴任で妻の心得は?


大切なのは、毎日会話をすること、お互いに顔を見ること、でしょうか。

出勤前の時間に『おはよう』、帰宅したら『お帰り』、寝る前に『お休み』と、家にいる時と変わらない時間を持つことです。

当時はスカイプが普及してきていたので、自宅と赴任先のテーブルにパソコンを置いて繋いでおけば、ご飯を食べたり、同じテレビを流していたり、画面の向こうではあっても、すぐそこにいるという感覚で、殆ど距離を感じませんでした。

というのも、周囲にいる年長のお姉さま方から、昔(昭和~平成初期)の通信事情が悪いアフリカに赴任した旦那さまとのやりとりの、手紙すら行方不明になるような話やら、国際電話の料金を節約するために細かい文字でびっしりと書いた手紙をFAXしたりという経験談を聞いていたので、それに比べたら携帯電話も家族割で通話料0円とか、スカイプでネットさえつながれば同様に無料でテレビ電話で話せるような自分たちの状況はなんとも恵まれていて、愚痴る必要もなかったのです。

旦那の単身赴任で想定した事,実際有った事


自宅と赴任先の二世帯に分かれたことで、光熱費などはどうしても増えますし、社宅の家賃は安いとはいえ無料ではありません。生活費は膨れ上がるだろう、と予想していました。実際、単身赴任手当があっても、そうした基本的な出費で相殺されてしまいます。

そんな中で、大切なのは交通費の工面でした。

夫が帰宅するのでも、私が子供を赴任先に連れて行くにしても、飛行機の距離ですから、お金はとにかくかかります。しかし、1~2カ月に一回の帰宅、もしくは赴任先への旅は家族として削ることが出来ない出費でした。

すぐさま航空会社のマイレージ機能付きのクレジットカードを作り、毎日の買い物のほとんどをそれで決済して陸マイラーとなり、ちまちまと貯めるようになりました。

これで、恐らく年間10万円以上の節約にはなっていたはずです。

また、予定を早めに決めて、お互いの行き来のための航空券を早割で購入するなど、利用できる割引は全て駆使し、節約の限りを尽くした、と今でも思っています。

その頃に経験した様々な頭脳戦(笑)は、私の経験値として積み重なり、それ以来、より一層の節約や新しいシステムの導入へとつながってきました。使えるシステムは貪欲に使わないともったいない、知らないと損をするのだということをあれこれ学んだと思っています。

『なんちゃって県民・道民』ライフは楽しかった


夫は最初の赴任先の東北某県から、津軽海峡を越えて北海道に回り、4年近くの単身赴任となりました。その間に子供たちは中学生になり、高校受験を見据えて勉強しなければならない時期に差し掛かったので、単身赴任は間違いではなかったと今でも思っています。

そんな中でも、長期休暇は赴任先に宿題をごっそり持って遊びに行き、東北六県、そして北海道のあらゆるところを旅したのはとても良い経験になりました。

その土地のスーパーで買い物をして、関東ではなかなか食べられない美味しいものをみつけたり、携帯電話が殆ど通じないエリアで延々続くまっすぐな道でその広大さを体感したり。

それは、ただの旅行ではなく、赴任先という足がかりがあって、繰り返し、または長期的に滞在し“生活する”ことで実感できた経験だったと今でも思っています。

そうそう、息子たちは冬休みや春休みにスキーやスノボを覚えたし、雪かきのコツを身につけて、最近の関東の大雪の翌日も大活躍という嬉しいオマケもありました。

今でも、赴任先の土地には大きな思い入れがあります。またいつか、ゆっくり訪れてみたいですね。

ま と め

単身赴任は、その家族ごとの事情がありますし、一概に『楽』か、『大変』か言い表すのは難しいですが。

わが家の場合にはスカイプや携帯電話のおかげで、それほどに寂しいとか、ネガティブになることはなかったと記憶しています。

もともと『いつかは単身赴任になる』と想定していたこともありますが、むしろ、そういう機会を有効に活用して行けば、普段はできない体験も子供たちと楽しめるのでは、と思い、交通費を工面し、時間を捻りだして遊びに行った、そんな楽しい思い出がいっぱいあります。

『離れ離れになって寂しい』というのではなく、家族の生活拠点が二つできるのだ、と思えば、単身赴任も悪くない。

わが家に於いて、あの時の選択は間違っていなかったのだ、と今でも思っています。

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