私の居住する札幌市の札幌消防局で定期的に実施している救命講習会(3時間)みっちりと救命処置(心肺蘇生法)の手順を実技含め練習してきました。
救命講習を通して思った事。
自分自身今の今まで
救命とは?そもそもAEDとは何をする道具?何も知らなかった訳です。
救命講習とは?どんなことをするの?
❖救命講習とは
傷病の中でも生死に直結する一刻を争う緊急性が高まった時に救急車の到着以前に現場に居合わせた人ができる救命処置を学ぶ講習会なのです。
代表的な症例では、急性心筋梗塞や脳卒中がそれに当たります。
上記の症例は例外なく突然心臓や呼吸が止まる為に死に直結する怖い病気だが、救命の連鎖という市民レベルで出来る範囲で即座に応急手当することで生命を救うことが出来る。
救命の連鎖とは、➊心停止の予防➋心停止の早期認識&救急への通報➌一次救命処置➍二次救命処置と心拍再開後の専門治療 迄を言います。
市民レベルでの救命処置は《救命の連鎖》の赤枠部分の➊➋➌のみ。
➍の二次救命処置と心拍再開後の専門治療は専門の医師が行う救命処置。
つまり医者でなく市民レベルでも➊➋➌を通して容体が悪く心停止した場合は救命処置が出来るという事。
救命処置で大切なのは心臓が止まっている間も心肺蘇生を行う事で、脳や心臓に酸素&血液を送り続ける事によってAEDの効果が高まる事とその後にもしかすると後遺症なく社会復帰することに繋がる事。
AEDとは?そもそも何の為の道具なのか?
❖AEDとは
出典:http://www.city.chichibu.lg.jp/1330.html
心停止になる時の心臓って小刻みに細かく震える状態の場合が多い。それがいわゆる「心室細動」という状態。この時即座に心臓の震えを取り除く事が大事。それも1分1秒を争う程できるだけ早くにする事。この動作を「除細動」と言う。
この除細動を施す道具こそが “AED” なのです。成人用で一度に1200~2000Vもの高い電圧をかけて心臓を助ける道具。普通でいけば感電してしまう程の高電流を流し心臓の震えを取り除き心拍を正常に戻す救命装置道具です。
救命処置(心肺蘇生→AED使用)実技講習を体験しました
救命処置の手順を自分自身への備忘録として記させていただく。
自分の目の前に人が倒れていたとします。
⑴周囲の安全確認
周囲の安全、特に自動車は要注意
⑵反応を確認する
肩を叩きながら耳元で
「大丈夫ですか」「わかりますか」と
大きな声で呼びかけ反応を見る
⑶助けを呼ぶ
大きな声で助けを求める
「誰か来て」「人が倒れています」
人が来たら必ず指さしで
「貴方は119番通報してください」
「貴方はAED持ってきてください」
と具体的な指示を出す
⑷呼吸の確認
倒れている人の呼吸確認
10秒以内で胸と腹の上下で判断
⑸胸骨圧迫
呼吸が無いと判断したら即!
胸骨圧迫(心臓マッサージ)開始
1分間に100回以上で30回連続する
体重をかけ胸が5cm沈む程強圧迫
⑹人工呼吸
30回の胸骨圧迫後2回人工呼吸する
出典:http://www.hokkaido.med.or.jp/
⑺胸骨圧迫&人工呼吸とことん継続する
胸骨圧迫30回x人工呼吸2回を1セットに
救急隊到着まで連続(絶え間なく)
⑻AEDを使う
AEDが届いたら即使用の準備開始
AED装置の蓋を開ける
AEDの電源ボタンを入れる
AEDの音声案内に従う
電極パッドを指定する部位に貼る
心電図解析が始まる
感電しないよう傷病者から離れる
解析後「ショックは不要です」の
音声が流れたら即胸骨圧迫再開する
もしも「ショックが必要です」の
音声が流れたらAED自ら充電開始する
充電完了後連続音が鳴るので
「ショックを行います皆離れて!」
誰も触れていない事を確認後
ショックボタンを押す
⑼心肺蘇生の再開
AEDから音声メッセージ出たら
胸骨圧迫を再開する
⑽AEDの手順と心肺蘇生を繰り返す
再びAEDが心電図解析を始めるので
皆手を離し音声メッセージに従う
心電図解析→電気ショック→心肺蘇生を
継続し救急隊到着まで続ける
救命講習中は皆とても真剣だったので動画撮影はしておりません。
Youtube上に良い動画が有ったので備忘録を兼ねて掲載しておきます。
ほぼ一連の流れは同じですのでコチラを参考にしてくださいませ。
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さ い ご に
救命処置とは、まさに時間との戦いでもあります。心停止であるならばまさに一分一秒がとてつもなく重要です。
心停止に陥ると僅か15秒程という短時間で意識がなくなります。脳への影響は僅か3~4分程で回復困難になる程早く表れます。
今回の救命講習はとても勉強になり又大変役立ちました。もし今後、自分がそのような現場に置かれても学んだ事を忘れずに救命処置できるよう反復していこうと思います。
どうか貴方様も救命講習学んでみてくださいませ。
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