桜の開花宣言はなぜ気象庁なのか?開花の確認はいつ?どの木で確認?

一般常識


例年ですと3月に入ると桜の開花予想が発表になったり実際に桜の開花宣言がニュースになると思います。
この桜の開花宣言とはなぜ気象台が主役なのか?誰が確認するのか?確認する目安とか確認する木自体も何処にあるのか?考えたら判らない事って多いですよね?!

そこで今回は特に簡単に桜の開花に関するハウツーを勉強してみましょう!唯々花見に繰り出すよりもその裏に有る桜に関する謎を少し紐解いていきましょう!

人生は勉強の連続です!知らないよりは知っていたほうが良いに決まってる!!

桜の開花宣言の桜は「ソメイヨシノ」です

ソメイヨシノという桜の木だけが主役になる開花宣言と開花予想とは一体どういう理由なのか?を基にリサーチしてみた結果です。

桜の木といっても大別すると約10種類もの桜の品種が有りますが桜の開花に関する木は「ソメイヨシノ」と昔から決まっているようです。

その訳はですが!ソメイヨシノが国民にとって人気が高い桜だったという経緯があるようです。

ソメイヨシノの語源は「染井吉野」と言います。なぜ人や地名みたいな名前なのかですが。

ソメイヨシノは江戸時代に染井村の植木屋が2種類の桜を交配させて作った「吉野桜」という名前でした。これは奈良県の桜で有名な吉野山と関連させて付けた名前だったようです。つまり最初は名前が違っていたのです。これが後に吉野地方の “山桜”と混同することになるので区別するために「染井吉野」とネーミングされた。

後にこの、”染井吉野”が人気を博したのは約10年もすれば立派な桜になる成長の早さでした。
成長が早いという事で日本全国でどんどん植樹されあっという間に日本を代表する桜になったのです。

現在でも日本の桜の約80%はこの「ソメイヨシノ」です。

ソメイヨシノが開花宣言に用いられる理由

日本全国に咲いているこのソメイヨシノは、唯一の原木から接ぎ木して全国に展開していった桜なので現代風に言うと「クローン桜」と云えるそうです。クローンという事はコピーなのでその中身実体は同じだという事です。

同じという事は同じ条件になると(気温や時期)一斉に咲き乱れるので花見鑑賞や開花の観測に最適な桜で有ったという事が最大の理由です。又、桜の開花を観測する事で生物に及ぼす気候の影響を調べる事も重要な役割があるようです。

ソメイヨシノは日本全国のその土地の神社や公園の中に「標本木」「標準木」としてその地方の、〇〇管区気象台等で管理しております。その標本木には「主」「副」が有ります。主は1本。副は2本で構成されております。

主のソメイヨシノが木の病気になると桜が咲かない事もあるので、その時は副のソメイヨシノが開花の確認に使用される事もあるようです。

私が住む北海道札幌は、札幌管区気象台の敷地内にあるソメイヨシノが標本木です。以前は北海道神宮の境内にあるソメイヨシノが標本木でしたが2012年を境に標本木の主役が入れ替わった経緯が有ります。

桜の開花宣言はどの段階で発表するの?

その地方の気象台の職員が標本木を常時観測しておりますが開花宣言するタイミングは、

【5~6輪以上の花が咲いた日】を開花宣言と決める日になるという取り決めが有ります。

更に、もう一度発表する情報が有ります。それが “満開宣言” です。満開とは?!

【8割以上のつぼみが開いて花になった日】これが満開宣言又は満開日になるようです。

気象庁はこの時期に、二回に渡り桜の開花に関するアナウンスをするという事です。

以前は気象庁でも桜の開花予想という発表もしていたのですが現在では気象庁ではこのアナウンスはされていません。現在は民間会社が独自で開花予想という形で独自の予想をアナウンスしているようです。

まとめに思う事です

桜は日本人にとってやはり心の故郷であると私は思います。

長く寒く辛い冬を乗り越えてようやく訪れた希望いっぱいの春です。全身で春を思いっきり感じたいですよね。

花見は私も勿論大好きです。皆さんも満開の桜の下で花見会大好きでしょう。桜の花が咲乱れる嬉しさといったら格別ですね。

桜の咲く時期は更に農家さんにとっても田植えの開始の合図でもあります。お忙しい時期でもありますがどうか農家の皆さんにも桜を愛でる時間を少しでも取って頂けたらなと願いを込めさせていただきます。

こうして日本全国で桜が桜前線に沿って北上し、南は九州から北は北海道の最果てまで桜が咲いていくという嬉しさはやはり日本人であって良かったなと思える瞬間でもあります。

さぁ皆さん!桜の下で思う存分桜を!春を楽しんでくださいませ!

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